空調で働く人の健康を守る! 工場・製造現場の熱中症対策

 

6月に入り、湿度の高さに悩まされる日々が続いています。気温もだんだんと高くなってきて、熱中症が心配な季節になりました。熱中症というと、屋外で発症するイメージがあるかもしれませんが、実際は屋内でも頻繁に発生しているのです。そこで今回は、従業員の健康を守るために、電気工事による工場の熱中症対策をご紹介します。



■工場内でも熱中症になる理由とは



工場は屋内なので直射日光が当たらず、空調機器も使える場所です。一見すると、熱中症のリスクは低そうに思えるかもしれません。しかし、工場内には熱が溜まりやすい場所もあり、そこで作業をしていると熱中症になる可能性は十分あるのです。


特にリスクが高い場所としては、炉や加熱された製品などによって高温になっている場所が挙げられます。中でも発熱体の近くにいると、放射される赤外線による熱(輻射熱)が直撃するため、体の芯から熱くなるのは避けられません。加えて、湿度が高い場所や風がない場所では、汗をかいても蒸発しにくいので体温を下げられず、いっそうリスクが高まります。


また、十分な休憩を取らず長時間行う作業や、通気性・透湿性の悪い衣服や保護具を着用して行う作業も熱中症の原因です。空調も、場所によっては十分に届きませんし、経年劣化によって機能が低下している場合もあります。熱を発生させる機械や製品がない工場でも、熱中症になる可能性はあると考えるべきでしょう。


特に現在は、新型コロナウイルスの感染対策として、夏もマスク着用で作業することが多いと思われます。この状態だと皮膚から熱が逃げにくくなったり、口の中が乾きにくく気づかない間に脱水症状になったりして、熱中症になるリスクが高まるのです。昨年に続き、いつも以上に熱中症に注意する必要があるでしょう。



■熱中症を防ぐためには空調設備の効率化を



熱中症のリスクがあるとはいえ、熱を発生させている機械を止めたり、保護具を脱いで作業したりするわけにはいきません。そのため工場で熱中症を防ぐには、休憩や水分補給を十分行うとともに、空調設備を効率化するのが最も確実だといえます。老朽化した空調設備の刷新はもちろん、以下のような空調設備を導入して、作業現場をより安全にしてみましょう。



・シーリングファン

天井に設置するプロペラのような設備です。空気を循環させて対流を発生させ、体感温度を下げることができます。空調ムラがなくなって空調効率がよくなり、光熱費の削減につながるのもメリットです。ただ、広さによっては工場全体の空気を循環させられないこともあるので、適切な製品を選ぶためにも施工実績の多い会社に相談しましょう。



・スポット空調

ノズルやダクトによって、特定の場所に風を送る空調です。ベルトコンベアでのライン生産など、ほとんど特定の場所だけで作業をする場合は、工場全体ではなく作業場所だけを冷やした方が効率的な場合もあります。このような工場ではスポット空調を導入し、局所的に空調機能を強化してみましょう。



■工場の熱中症対策で生産性もアップ



工場の空調設備の効率化には、熱中症を予防するだけでなく、生産性を向上させられるというメリットもあります。暑苦しい蒸し風呂のような工場では、とても作業に集中できず、従業員のモチベーションも保てません。これでは作業効率が落ちるだけでなく、事故につながることもあるでしょう。


しかし、空調設備の効率化によって工場内の温度を適切に保てば、夏でも快適に作業ができます。結果として生産性もアップし、工場にとっても従業員にとっても大きなプラスになるのです。夏場になぜか生産性の低下が見られる時は、空調設備を改善してみるといいかもしれません。


国の統計によると、職場における熱中症の死傷者数は年々増加しており、約20%を製造業が占めています。死傷災害にまで至らないケースがあることも考慮すると、日本の工場の空調機能は不足しているのかもしれません。本格的な夏が来る前に空調設備を見直し、安全かつ快適に働ける環境を整えてみてはいかがでしょうか。



埼玉県さいたま市を拠点に電気工事全般を行う石田電気工事は、工場や商業施設、大型ビルなどの工事に幅広く対応可能です。大きな機械を動かす工場では、エアコンを稼働していてもなかなか涼しくならないこともあります。働く環境を見直される場合はぜひ、石田電気工事にお問い合わせください。