建物にはさまざまな形態がありますが、建築のスピードを重視する場合に役立つのがプレハブです。高品質・短工期・低コストと三拍子そろっており、オフィスや事務所としても人気があります。とはいえ、事務所として機能させるためには、電気も引かなければなりません。ここでは、プレハブ小屋に電気を引く際の注意点をご紹介します。
■プレハブに電気を引く方法は2種類。特徴は大きく異なる
プレハブに電気を引く方法としては、自宅などのすでに電気が通っている建物から引く方法と、電線から新しく電気を引く方法の2種類があります。このどちらなのかによって、工事の手順が大きく変わることに注意しなければなりません。
まず、すでに電気が通っている建物から引いてくる場合、設置済みのインフラを分岐させるだけなので、工事は比較的簡単で費用も安価です。ただし、供給側の建物への負荷が大きくなり、ブレーカーが落ちやすくなります。プレハブは横から電気をもらっているに過ぎませんから、プレハブ側で電気を使いすぎたとしてもブレーカーが落ちるのは供給側です。
そのため、2つの建物を合わせてどれくらいの電力が必要なのか事前に把握しておきましょう。現在の契約アンペア数では危なそうなら、電力会社との契約を変更して、アンペア数の上限を増やした方がいいかもしれません。それぞれの建物で電気を使う時間帯などから、瞬間的にどのくらいの電力を消費する可能性があるのか判断してください。
一方、近くに電気が通っている建物がない場合や、分岐可能な電力ラインが整備されていない場合は、電柱からプレハブまで新しく電線を引く必要があります。主な方式は以下の4つです。
単相2線式:2本1組の芯線を引く方式。電圧は各線間100V。
単相3線式:3本1組の芯線を引く方式。電圧は各線間100Vで、最大200V利用可能。
動力(業務用):3本1組の芯線を引く方式。電圧は各線間200Vで、最大200V利用可能
高圧引込:6,600V以上の高圧電力を引く方式。自社の変電設備で電圧を下げて使用する。
日本の家電の多くは100Vを基準に設計されていますが、OA機器には200Vでしか動かないものもあるため、オフィスなら最低でも単相3線式にしておくのが望ましいでしょう。逆に、最近の業務用機器は単相3線式を基準に設計していることが多く、業務用の冷蔵庫やエアコンがあったとしても、動力方式が必要とは限りません。
***石田電気工事のプレハブ施工事例***
https://www.m-and-i-ishida.jp/showcase/other/9145
■新しく電気を引く場合は手続きも必要。実績豊富な業者を選ぼう
新しく電気を引く場合は新しい電気回路を作るので、他の建物に負担をかけることはありません。加えて、配線の自由度が高いのもメリットです。その代わり、既存の建物から電気を引く場合に比べて、工事の工程は複雑化します。電力会社とも新たに契約を結ばなければならないため、その手続きも含めて費用が高くなりがちです。
加えて、新しく電気を引き込む工事は、今後のことを考えた繊細な設計が求められます。こういったポイントについて相談し理想的な工事を行ってもらうためにも、依頼する業者はよく考えて選ばなければなりません。基本的には電気工事業者や電力会社ならどこでも請け負ってくれますが、どのように業者を選べばいいのでしょうか。
最低限確認が必要なのは、「電気工事士」の資格を持ったスタッフが所属しているかどうかです。この資格がなければ、電気工事を行うことはできません。その上で、事前のヒヤリングを丁寧に行ってくれる業者や、工事の実績が豊富な業者に依頼することをおすすめします。なるべく複数の業者から見積もりをとって比較検討し、最も信頼できる業者に依頼しましょう。
埼玉県さいたま市を拠点に電気工事全般を手掛ける石田電気工事は、このような多種多様な電気工事にすべて対応しています。自社で一貫して施工するため、アフターフォローまで含めてトータルサポートできるのが強みです。プレハブ小屋への電気工事が必要な方や、省エネ対策をご検討中の方は、ぜひ石田電気工事までお問い合わせください!
***石田電気工事の施工事例***
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