皆さんこんにちは。
埼玉県さいたま市で、オール電化や省エネ対策、リフォーム等の電気工事一式を手掛けている石田電気工事です。
多くの人が働くオフィスでは、快適に業務ができるよう、常に空気環境を整える必要があります。そのために重要なのが、換気設備の整備です。従業員の健康や業務パフォーマンスに影響する問題ですから、十分な換気能力を持った設備を導入しなければなりません。ここでは、オフィスの空調設備に関する知識をご紹介します。
■窓のないオフィス内でも、実は換気機能は問題ない？
最も基本的な換気の方法は、もちろん窓を開けることです。複数の窓を開ければ、風が通り抜けて気持ちいいですよね。しかし、オフィスの中には窓のない部屋や、あったとしても開けられない部屋があります。「そのような部屋では換気ができないのでは？」と不安になる方もいるでしょう。
結論からいうと、窓のない部屋でも心配する必要はありません。なぜなら建築基準法などの規定により、建物内では一定の換気量を確保できるよう、換気設備の設置が義務付けられてきているからです。見えないところでしっかり空気は入れ替わっているので、窓がない部屋でも窒息したりすることはなく、通常通り業務に当たることができます。
ただ、法律で定められた換気量は、標準的なオフィスの使い方を前提として算出されたものです。そのため、オフィスのレイアウトや人数によっては、換気量が不足することもあります。換気が不十分になって室内の二酸化炭素濃度が高まると、頭痛や集中力低下の原因になるため、注意しなければなりません。
日本建築学会の論文でも、換気量と学習効果に相関関係があるという調査結果が出ています。つまり、新鮮な空気が多い環境であるほど、脳が活性化して業務パフォーマンスが高まるということです。生産性向上のためにも、オフィスの換気能力はできるだけ高めるのが望ましいでしょう。
■業務用エアコンだけではオフィスの換気はできません！
オフィスの換気については、「業務用エアコンがあれば大丈夫なのでは？」と考える方もいると思われます。しかし、この考え方は明らかに誤っています。そもそもエアコンは、室内の空気を取り込んで温度を調節し、再び室内に戻すという仕組みの設備です。つまり、室内の空気を循環させているだけなので、換気は行っていないのです。
最近の家庭用ルームエアコンには、換気機能を兼ね備えたものも登場していますが、業務用エアコンは基本的に換気機能を備えていません。そのためオフィスの換気は、換気設備もしくは自然換気によって行う必要があります。こうした知識は意外と知られていません。
事実として、ダイキンが2020年に実施したアンケート調査では、オフィスの具体的な換気方法について「あまり知らない」「まったく知らない」と回答した人が半数近くに上りました。オフィスの空気環境を整えるためには、正しい知識を身に付け実行に移さなければならないのです。
そこでまずは、既設の換気設備がきれいに保たれているかどうかチェックしましょう。フィルターにホコリなどが詰まっていると換気能力が低下する上、汚れた空気が入ってくるようになります。定期的に専門業者を呼んでクリーニングしてもらうのがおすすめです。
また、窓を開けて自然換気をする時は、1回の時間を長くするよりも、短時間の換気をこまめに行う方が効果的です。ただ、夏場に窓を開けて外気を入れると、室内温度が上がってしまうというデメリットがあります。室温を保ったまま換気をしたい時は、換気設備の強化を検討するべきでしょう。
■高機能換気設備の導入で快適なオフィス空間に！
オフィスの換気能力を高めたい時におすすめなのが、高機能換気設備（全熱交換器）の導入です。高機能換気設備は、外気を取り込む「給気」と、室内の空気を排出する「排気」の両方を1台の機械で行います。また、熱交換システムを搭載しており、夏場は外気を冷やした上で室内に入れ、冬場は逆に外気を温めた上で室内に入れます。
この仕組みにより、室温を保ったまま換気ができるのが大きなメリットです。窓を開けて換気をすると室温が変わってしまうのが悩みどころですが、高機能換気設備があればそのような心配はなくなり、電気代の節約にもつながります。
このように、オフィスの空気環境を整えて業務パフォーマンスを向上させる上で、換気設備は非常に重要です。エアコンだけでなく、換気設備も見直しを図ってみてはいかがでしょうか。
埼玉県さいたま市を拠点に電気工事全般を行う石田電気工事は、オフィスビルや商業施設、工場などの工事に幅広く対応可能です。しっかりと事前調査を行い、最適な換気設備をご提案いたします。換気・空調設備以外にも、電気のLED化による省エネなど、電気工事は何でも承っております。お困りの際は、石田電気工事までお気軽にお問い合わせください。
