地震の2次災害の電気火災に注意!感震ブレーカーで対策しましょう

皆さんこんにちは。

埼玉県さいたま市で、オール電化や省エネ対策、リフォーム等の電気工事一式を手掛けている石田電気工事です。


ここ最近、日本各地で震度4以上の地震が相次いでいます。3月に東北で発生した、震度6強の地震も記憶に新しいところです。大地震はいつ襲ってくるかわかりませんから、二次被害も含めて対策を打っておかなければなりません。


そこでおすすめなのが、電気火災の防止に役立つ「感震ブレーカー」の設置です。ここでは、感震ブレーカーの特徴や種類をご紹介します。




■感震ブレーカーとは?



感震ブレーカーは、設定値以上の揺れを感知すると自動的に作動し、電気の供給を遮断する機器です。主な役割は、地震後の2次災害である「電気火災」を防ぐこと。大きな地震が発生した時は身を守るので精一杯で、ブレーカーを落としに行く余裕がない場合が多いでしょう。そのような時でも感震ブレーカーがあれば、自動的に電気を遮断して電気火災を防げるのです。


また、一般的な「アンペアブレーカー」や「漏電ブレーカー」は、電気の使いすぎや漏電を感知すると落ちますが、地震の揺れには対応していません。地震後の電気火災は漏電が原因でないものも多く、漏電ブレーカーだけでは不十分です。感震ブレーカーは後付けも可能ですから、電気火災対策として設置しておくといいでしょう。




■地震後の火災の半分以上は電気火災です!



地震の2次災害として火災がよく発生することは、多くの方がご存知でしょう。とはいえ、「主な原因はガスコンロとかじゃないの?」「わざわざ感震ブレーカーを設置しなくてもいいのでは?」と感じる方もいるかもしれません。


しかし、これは大きな誤解です。実のところ、地震後に発生する火災の半分以上は電気火災であることが、阪神大震災や東日本大震災のデータからも明らかになっているのです。


地震後に電気火災が発生する原因はいくつもあります。まず、地震によって電気配線や電化製品が破損し、そこから漏電したり火花が飛んだりして発火するパターン。次に、電源が入ったままのアイロンや電気ヒーターなどが、衣服や紙製品に接触して発火するパターン。さらに、こぼれた水がコンセントや電化製品にかかり、ショートする場合もあるでしょう。


そして、特に注意が必要なのが「通電火災」です。通電火災とは、地震で電力供給が絶たれて停電が発生し、その後電気が復旧した時に発生する火災をいいます。直接的な原因は上で紹介したものと同じですが、居住者・利用者が避難して無人になった状況で起きることが多く、対応が遅れ被害が拡大しやすいのが怖いところです。


こういった事情から、国も感震ブレーカーの普及に取り組んでいます。2019年には、防火地域・準防火地域の住宅などへの設置が勧告され、それ以外の地域にも設置が推奨されました。戸建住宅はもちろん、マンションや公共施設などでも、積極的に感震ブレーカーを設置するのが望ましいでしょう。




■感震ブレーカーの種類



感震ブレーカーにはいくつかの種類があります。導入しやすいのは、揺れを感知した際に重りを落下させたりバネの力を利用したりしてスイッチを落とすタイプです。安価かつ簡易的で工事が不要なのがメリットですが、ちょっとした揺れでも作動してしまうことが多く、あまり使い勝手はよくありません。


おすすめは、分電盤に地震を感知する機能がついた「分電盤タイプ」や、コンセントに差し込んだり既存のコンセントと入れ替えたりして設置する「コンセントタイプ」です。また、「遅延遮断タイプ」を選ぶと、地震を感知してからブレーカーが落ちるまでに少し時間が空くため、その時間を利用して避難などをすることができます。


なお、簡易型やコンセントに差し込むだけのタイプを除き、感震ブレーカーの設置工事を行うためには「電気工事士」の資格が必要です。必ず資格を持った業者に相談し、最適な感震ブレーカーを選んで施工してもらいましょう。



埼玉県さいたま市の石田電気工事では、電気工事全般を手掛けています。豊富な経験に基づく高い技術を持ったスタッフが在籍し、環境やライフスタイルに応じた最適な設計・施工が可能です。もちろん、感震ブレーカーの設置などの電気火災対策も承っております。完全自社施工で建物の規模を問わず対応できますので、電気工事が必要な時はぜひご相談ください。