皆さんこんにちは。
埼玉県さいたま市で、オール電化や省エネ対策、リフォームなど電気工事一式を手掛けている石田電気工事です。
2023年現在、ウクライナ情勢の影響などによって、食料品など日常生活のコストが日々高騰しており、一般家庭だけではなく、企業にも影響が出ています。それらは当然、工場での生産に欠かせない材料費にも繋がり、やむを得なく販売価格に上乗せし、値上げに踏み切る企業も少なくありません。
値上げをする以外に、高騰していく費用を抑える方法はないのでしょうか?
もしかしたらまだLED でない工場であれば、LED 交換でそのコストアップを軽減できる可能性があるかもしれません。
今回は、LED 交換を工場内で進めることのメリットと、実際のコストカット事例などをご紹介いたします。
■工場内の明かりは、LED への交換を進めることでコストカットへ
工場内の照明をLED に交換すると、様々な理由によりコストカットにつながります。
LED化がもたらす主なメリットを挙げてみましょう。
【メリット1】比較、水銀灯! LED は電気代が約1/ 4 以下になる可能性も!
LEDの大きなメリットは、従来型の照明に比べてコストパフォーマンスが非常に優れていることです。
これはよく知られている事実ですが、具体的にどのくらいの節約ができるのでしょうか?
まず注目すべきなのは照明の寿命です。
工場の照明として広く使われている水銀灯の平均的な寿命は、3,000 時間~12,000 時間程度です。
一方、LED 照明の平均寿命は40,000 時間程度と、およそ4 倍~10 倍も長持ちします。
水銀灯をLED 照明に切り替えれば、交換頻度が1/4 4~1/6 回程度にまで減り、交換コストを削減することが可能です。
また、LED 照明は消費電力も水銀灯に比べて低く、約1/4 の消費電力で使用できるため、7575%程度の節電が期待できます。
さらに、水銀灯の発熱温度が300℃300℃~400℃ 程度なのに対し、LED 照明は80℃80℃~90℃ 程度しかないため、冷房効率の向上による節電にもつながります。
こういったメリットが合わさることで、LED 照明は維持コストを大幅に抑えられるのです。
単価は水銀灯よりも高めですが、性能面で大幅に上回っているため、総合的なコストでは水銀灯よりもずっとお得になります。
工場は空間が広く、数多くの照明器具を使用しますから、コストカット効果もより大きくなるでしょう。
【メリット2】天井が高く、電球交換コストが大きい工場の、交換コストカット
工場は天井が高いことが多く、照明を交換するのも簡単ではありません。
そのため作業に時間がかかったり、専門業者に外注しなければならず、人件費や外注費で照明交換のコストが大きくなりがちです。
加えて、高所作業による労働災害のリスクもあります。
こういった交換コストを抑えるためには、交換の頻度自体を減らさなければなりません。
LED照明への切り替えは、その最も有効な手段です。
前述した通り、水銀灯に比べて交換頻度が1/4 4~1/6 にまで減少するので、交換作業にかかるコストを削減できます。
もちろん、労働災害の発生リスクも減少します。
【メリット3】LED 交換で、工場の作業員の生産効率UPUP!人件費が大きく削減
LEDは、光の質が作業に適しているのも大きな特徴です。
従来の水銀灯は「演色性」が低く、赤みの欠けた青白色が基本で、当たったものがあまり自然な色合いになりませんでした。
これが作業効率の悪化や安全性の低下を招いていたのです。
その点、LED 照明の出す光は「演色性」が高く、照らされたものは自然光が当たった時に近い色合いになります。
つまりLED 照明に切り替えれば、工場が隅々まで明るくなって手元も明るくなり、作業効率がアップするのです。
生産性がアップすれば、残業時間の短縮・生産量増加に伴う売り上げ増益などに伴い、生産量に対する人件費削減につながります。
また、LED は水銀灯よりも少ない数で同程度の明るさを出せるため、照明の数そのものを減らすことも可能です。
LEDへの切り替えに加えて照明の数を減らせば、さらなるコスト削減が期待できます。
逆に、電気代を削減したいからといって照明の間引きだけを行うのは、作業効率の悪化による人件費高騰を招くおそれがあり、かえってコストが高くなりかねません。
事故のリスクも高まるため、照明の数を減らしたいのであれば、LED への切り替えも同時に行いましょう。
■工場の電気代、どうやって見積り計上をする?実際の計算方法と算出事例
工場の電気代を削減したい時は、そもそも電気代がどのように算出されているのかを理解することが重要です。
元の電気代がどのような金額・構成なのかによって、LED 照明への切り替えで削減できるコストや、導入費用を回収できるタイミングも変わってきます。
工場の電気代の基本的な計算方法を確認しておきましょう。
・実際の工場内の電気代算出方法とは
一般的な工場の電気代は、以下の計算式で算出されます。
電気代=基本料金+電力料金+再生可能エネルギー発電促進賦課金(再エネ賦課金)
基本料金とは、電力会社が契約プランごとに設定している固定料金のことです。
電気の使用量に関係なく、固定費として毎月かかります。
各電力会社が設定する1kW ごとの単価である「基本料金単価(円 kWkW)」と、毎月使える電力量の上限である「契約電力(kWkW)」をもとに算出されます。
次に電力量料金とは、実際に使用した電力量に応じて発生する料金のことです。
1kWの1 時間あたりの料金単価である「電力量料金単価(円 kWhkWh)」と、「使用電力量(kWhkWh)」をかけて算出されます。
また、発電にかかった燃料費である「燃料費調整額(円 kWhkWh)」も加えられます。
そして再エネ賦課金とは、太陽光発電や風力発電といった再生可能エネルギーの普及・促進のために、電力の利用者が負担する費用のことです。
経済産業省が設定する単価(円 kWhkWh)と、1 ヶ月の使用電力量(kWhkWh)を掛け合わせて算出されます。
ちなみに、2023 年5 月分~2024 年4 月分の単価は、1kWh につき1 円40 銭です。
・工場と家庭、どちらも電気代の計算方法は同じ!?
上述した電気代の計算方法は、工場でも一般家庭でも同じです。
ただし、一般家庭の基本料金が契約アンペア数をもとに算出されるのに対し、高圧電力を引いていることが多い工場では、「デマンド値(最大需要電力)」をもとに契約電力を決めて算出される点が大きく異なります。
デマンド値とは、ある30 分間における消費電力の平均値のことです。
高圧電力を引いている場合、1 ヶ月の中で最も大きかった30 分デマンド値が、その月の最大デマンド値になります。
そして、当月を含む過去1 年間において、最も大きかった最大デマンド値をもとに契約電力が決まるという仕組みです。
つまり、ほんの30 分間でも大量の電力を消費する瞬間があり、過去1 年間の最大デマンド値を上回ってしまうと、以降1 年間はその値をもとに契約電力が決まる=基本料金のアップにより電気代が高くなってしまいます。
その後どれだけ節電に取り組んでも、1 年間は基本料金を下げることができません。
そのため、工場の電気代削減を図りたい時は、いかに最大デマンド値を抑えるかが重要なポイントになります。
「デマンドコントローラー」を導入して電力を自動制御したり、設定した上限を超えそうになったらアラートが鳴るようにしたりするのが効果的な対策です。
日中は太陽光発電で電力を賄ったり、夜間に蓄電池に貯めた電力を使ったりするのも効果があります。
・LED 交換総コスト=電気代総削減費になる日を算出!
ここまで見てきた内容を理解すると、照明をLED に切り替えた場合にどのくらいの電力が削減できるのかも、ある程度見積もることができます。
そして、LED への切り替えによって削減できた電気代の総額が、いつLED の導入・交換コストを上回るのか=初期投資を回収できるのかも判断できるでしょう。
LEDへの切り替えには少なからずコストがかかりますから、それを回収できるかどうかは工場経営における重要なポイントです。
「計算上、このタイミングで回収できる」ということが予めわかっていれば、予算も確保しやすくなるでしょう。
目先の工事費用だけでなく、長期的なランニングコストを含めて算出し、メリットになるかどうか判断することが大切です。
もちろん、実際にどの程度のコスト削減が可能なのかは、自社では判断が難しいことも多いと思われます。
まずは、LED への切り替え工事の経験が豊富な業者に相談し、コストカットや施工費用の具体的な値を見積もりをしてもらうといいでしょう。
■【削減する、電気代】24 時間稼働するところも多い、3 つの工場のコスト削減案
工場では数多くの電気設備が稼働しており、24 時間操業している工場も少なくありません。
日々対応の電力を消費していますから、工場のコストカットを図る上で、電気代の削減は非常に重要なポイントです。
その中でも、照明に関する費用は比較的削減しやすい部分であり、LED 化によって多くの工場で実現できます。
ここまで見てきた知識をもとに、工場の照明コストを削減する3 つの方法を確認しておきましょう。
・水銀灯からLED へ交換=電気代、約1/ 4 以下に
まず実施したいのは、水銀灯からLED 照明への切り替えです。
前述したように、水銀灯からLED 照明に切り替えると、照明にかかる電気代を約1/4 にまで削減することができます。
また、長寿命化による交換頻度の低下や、それに伴う交換作業の減少なども加わり、照明関係のコストを大幅に抑えることが可能です。
そもそも水銀灯は、水銀による環境汚染の防止などを目的として、2020 年から製造や輸出入が禁止されています。
世の中に流通しているのは製造済みの在庫だけですから、そう遠くないうちに水銀灯そのものが入手不能になるでしょう。
そうなってしまってから慌てていては遅いので、早めにLED への切り替えを進めるのが望ましいのです。
また、ランプを取り付ける照明器具自体にも寿命があります。
10年以上使用している照明器具は、劣化が進んで寿命が近づいているかもしれません。
ランプを水銀灯からLED に交換する時は、照明器具自体も刷新できないか検討しましょう。
工事をまとめて行えばコストを削減できます。
・人感センサー付LED を導入!自動で明かりのスイッチが切り替わる
工場では、照明のつけっぱなしによる無駄な電力消費がしばしば発生しています。
安全性や利便性を考慮すると、ある程度やむをえない場合もあるのですが、電気の無駄はなるべく減らすべきです。
電力消費の少ないLED に切り替えれば、点けっぱなしにした際の無駄も削減できますが、それでも不要な照明は消しておくに越したことはありません。
そこでおすすめしたいのが、人感センサー付LED の導入です。
人感センサー付LED は、人を感知すると自動で照明がON になり、人がいない時はOFF になります。
人感センサー付LED を導入すれば、その場所の電気料金を最大95% 削減することも可能です。
LEDへの切り替えに合わせ、必要に応じて人感センサーの導入も検討しましょう。
・LEDに交換する際、光度をしっかり確保し、従業員の作業効率UPUP!
LEDへの切り替えは、照明のあり方そのものを見直すチャンスでもあります。
ただLED に切り替えるだけでは、数や配置などの問題で十分な明るさが確保できないかもしれません。
「確かに全体は明るくなったけど、作業員の手元は相変わらず暗いまま」というケースもありえるのです。
そのため、LED への切り替え工事の計画を立てる時は、「実際どのくらいの光度(明るさ)が必要なのか?」「照明の数・配置・形状は本当にこれでいいのか?」といったことを十分に確認しましょう。
最適な照明によって従業員の手元が明るく見やすくなることで、ストレスフリーかつ高生産性が実現でき、人件費の削減につながります。
【まとめ】工場の電気代削減で、材料費が高騰して苦しいこの時期を乗り切れ!
電気料金や材料費などの高騰は、今後も当分の間続くと考えられます。
製造業にとっては非常に苦しい時代です。
この苦境を乗り切るためには、工場のコスト削減を実現し、無駄のない運営を目指す必要があります。
LED照明への切り替えは、そのための有用な手段です。
まずは専門業者に相談し、切り替えにかかる費用や削減可能なコストを算出してみましょう。
石田電気工事では全ての工程を自社によるワンストップで実施しております。
中間マージンもかからず、施工後の電気代節約はもちろん、施工段階から経費を削減しつつ、高品質な電気工事をお届けいたします。
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