工場では換気対策が必須。おすすめの換気・空調設備を紹介


皆さんこんにちは。埼玉県さいたま市で電気工事や公共事業、省エネ対策などを手掛けている株式会社石田電気工事です。


夏が近づいてくると、エアコンを使う家庭も多いのではないでしょうか。しかし、これまで使っていなかったエアコンを、いきなり稼働させるとさまざまな不具合が見つかる場合があります。


夏になって稼働させてからエアコンの不具合が見つかっても電気工事屋も忙しくなるため、工事の対応遅れなどが出てしまいます。そのため、今から空調のチェックや点検をして、早めに対策しておくことをおすすめします。


この記事では、工場の空調について詳しく解説しています。石田電気工事では、工場の空調や照明交換工事、省エネ化の相談なども承っているので、本格的に暑くなる前にぜひ一度ご相談ください。




■工場で換気をしないとどうなる?



工場で換気をしないでいると、以下のようなデメリットが考えられます。


・有害物質を吸い込んでしまう危険がある

・熱中症で倒れる危険がある

・作業効率が落ちる

・感染症にかかるリスクがある

工場で換気をしないでいると、働く人の健康を害してしまう恐れがあります。工場で製作しているものにもよりますが、制作過程で人体に有害な物質が発生するケースも少なくありません。もちろん大量に吸い込むなどしなければ問題ないことも多いですが、有害物質を含む空気をきれいな空気と常に入れ替えるためにも、換気が必要です。


また、日差しや機械の熱によって、工場内の温度が上がり過ぎ、働いている従業員が熱中症にかかってしまうことも考えられます。暑すぎるだけでなく空気がこもってしまえば、気分が悪くなったり作業効率が落ちたりするでしょう。


適度な換気は、工場内部の温度を下げることができます。その他、空気が循環しなければ、感染症にかかってしまうリスクが高くなるだけでなく、一人がかかったときに一気に広がってしまいます。




■工場を換気する方法



工場内は広く、換気をして空気を入れ替えるのは難しい場合がほとんどです。なぜなら、多くの工場は天井が高く、広い空間を有しているからです。窓を開けたり換気扇を使ったりしても、広い工場内のすべての空気をまんべんなく入れ替えることは難しいでしょう。


しかし、工場には工場なりの換気の仕方があります。短時間で空気を入れ替えるために、以下の4つの換気方法を把握しておきましょう。


・局所換気

・プッシュプル換気

・置換換気

・希釈換気



〇局所換気

局所換気は、一部分だけをピンポイントで換気する方法であり、人体に害を与える物質が発生する工場などで役立ちます。具体的には、有害物質が発生する場所に排気口を設置するため、発生した有害物質は拡散することなく外に排出されます。


イメージとしてはキッチンやトイレの換気扇のようなものであり、これらの換気扇もピンポイントで臭いを取ってくれます。全体の空気を入れ替えることはできませんが、有害物質で体調を崩すというようなリスクは避けられるでしょう。



〇プッシュプル換気


プッシュプル換気は、空間が足りなくて局所換気の排気口を設置できない場合におすすめです。有害物質が発生する場所にプッシュフードを設置して空気を流すことで有害物質の向かう方法を制限します。


有害物質は拡散することなく空気の流れに乗ってプルフードが設置されている方向へ流れ、吸い込まれます。プッシュプル換気は、広い空間でも狭い空間でも利用できる点がポイントです。



〇置換換気


置換換気は、室内の温度よりも低い温度の空気を流すことで全体的に空気を入れ替えることができる手法です。冷たい空気は下に行き、熱い空気は上に行くという空気の性質を利用したものです。


置換換気を活用している場合は、天井付近に排気のための換気口が設けてあります。特に機械の熱などで空気が熱くなりやすい工場で使用されることが多く、有害物質の拡散を防ぐというだけでなく、室内の温度を下げる役割も果たします。


広い範囲で空気を入れ替えることができますが、一部分だけの換気はできません。夏になると室温が急上昇するような工場では、おすすめの方法です。



〇希釈換気


希釈換気とは、外部から新鮮な空気をとにかく送り続けることで、室内に拡散している有害物質を薄める方法です。空気を送り込み続けて拡散している有害物質を薄め、どんどん排気することによって工場内の空気を常に人体に影響がないレベルで維持し続けることが可能です。


工場内のすべての空気を入れ替えることができるのが特徴といえます。希釈換気は、置換換気とは違って熱源を必要としないので、どのような工場でも使用することが可能です。




■工場の換気対策に有効な設備


工場の換気対策に有効な設備は、ベンチレーターや有圧換気扇などが考えられます。どちらもそれぞれの特徴があります。換気対策をする際には、設備の特徴や設置する場所を把握しておくことが重要です。



〇ベンチレーター



ベンチレーターは、工場内に発生する悪臭やガス、粉じんなどの人体に悪影響を与える物質や、熱や蒸気を取り除くことができます。室内の温度差を利用したり、風の吸引力を使ったりすることによって、自然に換気することが可能な設備です。また、室内に発生する熱で設備機器や製造物が劣化することも防げます。


動植物を有害物質の悪影響から守ることもできるでしょう。ベンチレーターは屋根や屋上に設置することになるため、工場内に広い空間が必要ということもありません。天井付近の換気ができる設備で、中にはモーターを利用して喚起を促すものもありますが、基本的には自然換気を利用しています。


そのため、モーターなどの音がしないものが多く、騒音に悩まされることがありません。もちろん、自然換気の場合は電力を利用するわけでもないため、省エネ化が図れます。


基本的には、屋上に設置することになるため、鉄筋業者・板金業者・電気業者・クレーン業者・建築業者などさまざまな業者の協力が必要です。ベンチレーターにもさまざまな種類があり、風の方向に向かって回転して、吸入や排出に適した向きになるような可動式のものや、雨や風が吹き込まないようになっているものなどがあります。工場が広いのであれば、排気と給気の両方を入れる工事を行います。



〇有圧換気扇



有圧換気扇は、空気に圧力をかけることで空気の流れを作るという換気方法であり、外部の空気抵抗を受けにくい作りになっています。わかりやすいところでいうと、一般家庭のキッチンなどにあるシロッコファンやレンジフードなども、有圧換気扇の一種です。


多くの空気を入れ替えることが可能なため、飲食店や工場などに多く設置されています。特に機械を使用することによって熱がこもりがちな工場や、危険なガスなどを扱う工場などで活躍している換気扇です。有圧換気扇には、さまざまなタイプがあります。


例えば、デザイン性の高いスタイリッシュなタイプ、音があまりしない騒音を抑えられるタイプ、ステンレス製で錆びにくいタイプ、排気と給気が大きくて広い空間で使用しやすいタイプなどです。基本的にどのタイプを選んだとしても、ベンチレーターよりはコストが安く、設置しやすいのがポイントです。


何を優先するべきなのかを考えて、設置する場所にぴったりな換気扇を選ぶようにしましょう。ただし、有圧換気扇は壁につけるものなので、近隣が近い場合騒音や臭いがダイレクトに行ってしまいます。そのため、近隣が近い工場などで使用するには、音が静かなタイプがおすすめです。その他、臭いなどもあらかじめ対策をしておくことが重要です。




■換気対策とあわせて暑さ対策も



熱のこもりやすい工場の場合は、換気対策だけでなく、暑さに対する対策も必要となってきます。熱を発生させなければ良いと思うかもしれませんが、工場の製造物によっては、どうしても稼働するたびに熱を発生する機械類を使わなくてはならない場合もあります。


そのため、従業員が熱さに負けて倒れてしまわないためにも、熱中症対策が重要です。工場によっては、古い空調設備をそのまま使用している場合もあり、最新のものと比べると電気代がかなり高い場合も少なくありません。また、古い空調の場合はいつ壊れてもおかしくないということもあるでしょう。


突然壊れてしまったら、極端な場合仕事が続けられなくなってしまいます。そのため、古い換気扇を最新の設備に変えることも検討してみてください。また、換気扇を交換する場合には、空調もセットで交換することをおすすめします。空気の入れ替えをするだけでは有害物質を取り除くことはできても、暑さ対策ができない場合もあります。いくら空気を入れ替えて呼吸は楽でもあまりに暑すぎれば、熱中症などで倒れてしまうでしょう。


そのため、最新の設備に交換するのであれば、空調もセットになっているものを検討してみてください。換気設備を交換するからといって、必ずしも大金がかかるというわけではありません。例えば、30~40人規模の工場はダクト空調(スポット空調)を取り入れている場合も多くあります。


ダクト空調(スポット空調)の特徴は、涼しい風が出てくるダクトが各従業員のもとにつながっていて、従業員を涼しくしてくれる点です。蒸し暑かった倉庫内が涼しく快適になれば、作業の効率も上がるのではないでしょうか。換気対策とあわせて暑さ対策も早めにしておくことで、暑い夏を乗り切ることができます。




■工場内の換気や暑さ対策はお早めに!



夏になるとだれもが換気扇や空調を入れることになります。特に工場などでは熱がこもりがちになって、作業効率も落ち込んでしまうことでしょう。不調があった場合は、電気工事屋も忙しくなるため、工事などの対応が遅れてしまうこともあります。


そのため、本格的な夏が来る前に一度稼働させて、「変な音がする」「変な臭いがする」などといった不調や違和感を感じるのならば、早めに電気工事屋に依頼しましょう。

埼玉県さいたま市を拠点に電気工事全般を行う石田電気工事は、工場や商業施設、大型ビルなど幅広く対応可能です。換気や空調設備以外にも、電気のLED化による省エネなど電気工事のことなら、お気軽に石田電気工事までお問い合わせください。