突然ですが、皆さんはオフィスのコスト削減は夏に差が出ることをご存じでしょうか?
先日気象庁より発表された予想でも、昨年に続き2020年の夏も猛暑になると予想が出ています。
猛暑が予想されるということでオフィスでのエアコン使用が多めに見込まれる分、その電気代に頭を悩ませる企業も少なくないのではないかと思います。
そこで今回は、夏に向けてオフィスの電気代節約のチェックポイントをご紹介したいと思います。
■電気代のコスト削減対象を知ろう!
電気代を減らそうといっても、どこを節約すれば効果が出るのかわかりづらいですよね。資源エネルギー庁の推計によると、夏のオフィスで一番消費しているのは「空調」で37%。2番目に使用しているのが「照明」の29%で、3番目が「OA機器」の19%と続いています。やはりエアコンなどの空調設備は、夏場に多くの電力を消費しているという結果となっていました。夏場の電気代を節約するためには、空調の消費電力をどれだけ抑えられるかがカギとなります。
■空調節約のチェックポイント
それでは、約40%を占める空調の消費電力をどのように減らしていけばいいのでしょうか。ここでは、空調の電気代を抑えるためのポイントを3つご紹介します。
・オフィスの設定温度を28度に設定する
厳しい暑さが続く夏の時期は、エアコンの設定温度をついつい低く設定してしまいがちですが、設定温度を28℃にすることで、節電効果に期待できます。温度設定を1℃上げるだけでも、空調の電気代が5〜10%節約できることもあります。ただし、かなり暑い日だと28℃の設定温度では室内が快適にならないことも考えられます。そのような場合、夏場の適温である26〜27℃に設定を守ることを意識するといいでしょう。
・リモコンのロック機能を有効にする
オフィスのエアコンでは、1台のリモコンでのみ操作できるようになる「ロック機能」を有効にしておくことをおすすめします。誰でも設定温度が変更できる状態だと、個人の裁量でついつい過剰に設定温度を低くしてしまいがちです。オフィスのエアコンを1台のリモコンで操作することで、従業員全員で節電に取り組む意識を育むことができるでしょう。
・扇風機やシーリングファンを併用する
扇風機やシーリングファンをエアコンと併用することで、設定温度を低くしなくても、効率よく涼しい風をオフィス内に循環させることができます。冷たい空気は暖かい空気に比べて動きが少ないので、扇風機やシーリングファンを用いて冷気を均一にしてあげましょう。冷たい空気をうまく循環させられれば、普段よりもエアコンの稼働台数を減らすといった節電方法にも取り組めるようになります。
■古い空調設備であれば、買い替えも検討しよう
古くなった空調設備だと、設定温度まで到達するのに時間がかかったり、その温度を保つにも大きなエネルギーを必要とたりしてします。たとえば、2001年以前に製造された旧冷媒のノンインバーターエアコンと最近のエアコンを比べると、消費電力は半分以下となっています。
オフィスや商業施設などの大きな建物では、空調は何台も設置してあるので一気に買い替えるのは難しいかもしれません。しかし、長期的に節約できる電気代や修理にかかる費用を考えると、将来的なコスト削減や大きな節電効果につながることが考えられます。古くなった空調設備を使い続けているオフィスがあれば、最新エアコンに買い替えて、性能的に節電してもらうことを検討してみるのもいいかもしれません。
■まとめ
今回は、夏に向けてオフィスの空調を節電するポイントについてご紹介しました。空調は使い方によって電気代に大きな差が出る設備なので、厳しい夏の暑さが到来する前に一度空調の使い方や性能をチェックしてみてはいかがでしょうか。
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