電気代高騰中の今、工場でも節電を!すぐに取り組める節電対策を紹介

皆さんこんにちは。

埼玉県さいたま市で、オール電化や省エネ対策、リフォーム等の電気工事一式を手掛けている石田電気工事です。


ここ最近、世界情勢の影響を受けた資源価格の上昇などにより、電気代が高騰しています。一般家庭はもちろんですが、大量の電力を消費する工場においては非常に頭の痛い問題です。すでに節電に取り組んでいるものの、新たな節電対策を打ち出せないか検討中の工場も多いでしょう。そこで今回は、工場で取り組める効果的な節電対策をご紹介します。




■注意!工場の電力の基本料金は「デマンド値」によって決まる



最初に、工場における電気代の計算方法を確認しておきましょう。工場は法人であり、なおかつ高圧電力を引いていることから「特殊な計算をするのでは?」と考える方もいると思われます。しかし実際には、法人であろうと一般家庭であろうと、高圧であろうと低圧であろうと、電気代の基本的な計算方法は変わりません。計算式は以下の通りです。


基本料金(最低料金)+従量料金((電力量単価±燃料費調整単価+再生可能エネルギー発電促進賦課金単価)×使用電力量(kWh))− 割引総額


ただし、工場と一般家庭の電気代においては、基本料金(最低料金)の算出方法に違いがあります。一般家庭向けの電力では「契約アンペア数」に応じた基本料金が設定されていますが、工場の高圧電力では「デマンド値」に基づいて契約電力が決まり、それをもとに基本料金が算出されるのです。これを「デマンド料金制度」といいます。


デマンド値とは、ある30分間に消費された電力の平均値のことです。この「30分」はいつでもいいわけではなく、毎時0分~30分、もしくは30分~60分を指します。1ヶ月の中で最も大きかったデマンド値が、その月の「最大デマンド値(最大需要電力)」です。そして当月を含む過去12ヶ月間のうち、最も数値の高い最大デマンド値が契約電力となります(500kW未満の場合)。


要するに、ほんの30分間でも極端に電力消費の大きい瞬間があると、それをもとに1年間の契約電力≒基本料金が決まってしまい、電気代が高くつくということです。「一瞬なら大量に電力を使っても大丈夫だろう」という考え方は、一般家庭ならともかく工場では大きな間違いなので、普段から節電に取り組む必要があります。




■工場でも節電はできる! いろいろな節電の方法を紹介



工場で節電に取り組む場合、まず目を向けるべきなのが空調設備です。一般的に、空調の設定温度を1度上げると約10%も消費電力を削減できます。工場では大型で強力な空調設備を使っていることが多く、大量の電力を消費しているため、削減の効果は一般家庭以上に大きいものです。従業員が暑く感じない範囲で、なるべく設定温度を高めにしておくといいでしょう。


ただし、高熱を発する設備がある工場や、製品の劣化・腐敗が心配な食品の加工工場などでは、設定温度を低めにせざるをえないこともあります。そのような場合は、高効率で省エネ性能の高い空調機器への入れ替えがおすすめです。その他、以下のような節電方法も試してみましょう。



・電力会社の切り替え

現在は電力自由化により、いわゆる新電力が電力会社の選択肢に入っています。新電力は既存の電力会社よりも安価なプランを用意していることが多いので、切り替えを検討してみましょう。ただし、自社に合った会社プランを選ぶことが大切なので、電気工事の専門業者の意見も聞いてみてください。



・LED照明への切り替え

LED照明は従来型の蛍光灯や白熱電球に比べると高価ですが、消費電力は少なく寿命も非常に長いなど、コストパフォーマンスは抜群です。蛍光灯や水銀灯は生産終了の方向に向かっているので、早めのLEDへの切り替えをおすすめします。



・冷却水ポンプなどのインバータ化

電気設備にインバータ(逆変換器)を取り付けると、電流を交流→直流→交流と変換し、電気の周波数と電圧を自由に変えられるようになります。その結果、モーターの回転速度を制御可能になり、定格運転ではなく必要に応じた電力での稼働=省エネにつながるのです。さらに、電気機器自体への負荷も軽減され、長持ちにつながります。




■節電は企業イメージのアップにもつながります!



工場における節電には、コスト削減以外にもメリットがあります。それは、企業のイメージアップにつながることです。


近年の企業活動では、CSR(corporate social responsibility、企業の社会的責任)が重視されるようになりました。企業はただ利益を追いかけるだけでなく、活動の規模や売上に見合った責任を持たなければならないのです。節電や環境保護に対する姿勢も、その1つといえます。


積極的に節電に取り組んでいる姿勢をアピールすれば、消費者や取引先、求職者などに好感を持ってもらえるでしょう。そうなれば、企業のさらなる成長につながるはずです。高効率な設備への交換は、かけたコストを上回るメリットを生み出すことが多いので、設備のアップデートを検討してみてはいかがでしょうか。


埼玉県さいたま市を拠点に電気工事全般を行う石田電気工事は、オフィスビルや商業施設、工場などの工事に幅広く対応可能です。しっかりと事前調査を行い、最適なプランをご提案いたします。節電対策以外にも、空調設備工事や各種メンテナンスなど、電気工事は何でも承っております。お困りの際は、石田電気工事までお気軽にお問い合わせください。