先日仙台火力発電所に研修に行ってまいりました。
松島の絶景は健在でした。
震災から4年ちょっとが立ちましたが現地の人たちは元気に我々に応対をしてくれました。
復興は進んでいるようでまだまださら地の状態や家の基礎だけ残った状態が残っていました。
海辺では堤防の嵩上げ工事が行われていて、お土産売り場はまだ仮設で作ったプレハブで営業をしていました。
実は弊社は仮設住宅の電気工事を行わせてもらいましたが、違う担当者だったため私が現地を見るのは初めてでした。
4年たった今でも胸を打たれるような光景はありました。
一番胸を打たれたのは火力発電所の講師さんが言われは事です、
「あなたたちは津波がそこまで迫っている時、そこに怪我をした人がいたらどうしますか?
と聞かれました。
みんな言葉が詰まりましたが、続けてこう仰りました。
「まずは自分が生きてください。生きてその先でできることをしてください。」
と仰られました。
この言葉の意味はとても深いと思いました。
あの震災を経験した人しか言えない言葉です。
消防団の人や勇敢に人を助けようとした人の多くが犠牲になったと聞きました。
家族にはとにかく自分の命を第一優先で考えなさいとは言いましたが、
私は今でも助けるべきか見捨てるべきか答えが見つかりません。
今回の仙台研修は私の人生の中で勉強になりました。
もちろん本業の最新式の火力発電所も見学できて、発電設備のお客様の提供や蓄電池の提供、これらのヒントも得られましたが、震災を経験した人たちの話を聞けたのが一番の収穫でした。
今後に是非生かしていきたいと思っております。